貴陽石®は、白亜紀末期から古第三紀(約6,500万年前頃)の貫入(地下深くのマグマが地表近くに上昇する現象)によって形成された、花崗岩の長石層に存在する天然鉱石。ケイ酸アルミニウムを主成分とし、鉄やその他のミネラルと協合して遠赤外線放射効果、マイナスイオン発生効果、水質改善効果など、高い機能性を発現する、御座入鉱山でのみ採掘できる希少な鉱石です(登録商標済)。
私ども合名会社 群馬長石では、中国の大手繊維メーカーとの共同開発で、貴陽石を平均粒径 200 ナノメートル(=0.0002ミリメートル ) に粉砕し、その微細なパウダーを練り込んだポリエステル繊維とナイロン繊維を開発することに成功しました。
この繊維には以下のように「ウィルス不活性化効果」「抗菌効果」「発熱効果」があることが証明されています。
貴陽石混合繊維の不織布におけるA型インフルエンザ不活性化試験では、90.58%という良好な結果を記録しました。
この不織布を使用した貴陽石不織布マスクは、群馬県沼田市周辺および東北地方の被災地の公立学校に約10万枚を配布しました。
A型インフルエンザウイルス不活性化試験
初期値 0時間 | 対照品 4時間経過 | 試験品 4時間経過 | |
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TCID50/瓶 平均数 (対数値) | 7.34 | 6.69 | 5.66 |
不活性化値 (対数値) | 1.03 | ||
不活性化率 | 90.58% |
抗菌効果で一般的な銅イオン混合繊維(水洗なし)と、水洗50回後の貴陽石混合繊維を比較した結果、貴陽石混合繊維は銅イオン混合繊維と同等以上の効果を得ながら、洗浄してもその効果の元である貴陽石が溶解しにくいことがわかりました。
貴陽石混合繊維は天然鉱石なので、銅や銀などのような金属アレルギーを引き起こす危険性もありません。
抗菌機能試験
銅イオン混合 ポリエステル繊維 (水洗なし) | 貴陽石混合 ポリエステル繊維 (50回水洗後) | 検査合格基準 | |
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黄色ブドウ球菌 | 99%以上 | 96.3% | 70%以上 |
大腸菌 | 98% | 98.1% | 70%以上 |
カンジタ菌 | 96% | 97.9% | 60%以上 |
日系大手アパレル企業における中国国内展開の製品では、2021-22秋冬の商品から採用されることが既に決まっています。
今回開発したポリエステル繊維・ナイロン繊維は、高い発熱効果が測定されている事から、主に秋冬の衣類や下着、寝具などへ使用する事での効果が期待できます。
発熱機能試験
貴陽石混合 ポリエステル繊維 | 貴陽石混合 ナイロン繊維 | 検査合格基準 | |
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測定結果 | 2.4℃ | 2.0℃ | 1.4℃以上 |